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The Book of Unknown Americans [Books]

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メキシコより国境を越え30時間のドライブ。ようやくたどり着いた自由の国アメリカでの仕事は1日中暗闇の中で働くマッシュルーム工場での作業。実直な夫Arturo,娘Maribelの様子が妻Almaを通して語られます。
Arturo一家同様にアメリカに移民してきたラテンアメリカ出身の隣人達。皆それぞれの過去を振りきり新転地アメリカでの暮らしに馴染もうと暮らしている人々の姿が淡々と描かれていきます。

18歳で結婚したAlma.19年目の結婚記念日はお金がないため近くのレストランで水だけを注文して家族で過ごします。まだ37歳で家族のことだけを心配し、家事をこなし、隣人のゴシップを聞かされて日々過ごすAlmaの人生。そこにはメキシコとアメリカの文化、教育の違いが浮き彫りに。

もし彼等のような正規移民の人々がコミュニティサービスをもっと利用できていたら。言葉の壁はあっても外に出て新しい国を知ることは日々の生活でとても重要なことだから。

不慮の事故により脳に障害を持ってしまったMaribel、失業してしまうArturo。毎晩夫婦でお茶を飲む時間もお湯だけとなり、食事も最低限のものに。厳しい現実の日々に切なくなってしまうほど。

このような知られざる人々が沢山暮らす国、アメリカ。自由とは? 権利とは?
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