The Hungry Ear [Books]
食にまつわる詩を集めたThe Hungry Ear. それは食卓へのオマージュから「玉ねぎへ」などと1つの食材を題にしているもの、夏のベリー摘み、バーベキュー等家族の笑顔が見えるような場面もあり、とても興味深く楽しみました。
Butter バター
母は私より、家族の誰よりもバターが大好き。
大きな塊をそのまま食べたり、クリームにしたり。
レモンとバター風味のターキー・カツレツや
グリーンパスタにバターとチーズ、
真ん中にたっぷりのとろけるバターをのせたヨークシャー・プディング
を食べて育った私たち
バターは白いライスを黄色く染め
バターはとうもろこしの粒の隙間を輝かせ
バターは白い砂糖を柔らかいクリームにし
バターはマッシュド・ポテトの中に潜み
バターはパンケーキの表面に溶け出し…
空きっ腹の朝のスカイトレイン内で思わずAhhhとつぶやいてしまった詩。
パンケーキで思い出したのは子供の頃大好きだった「ちびくろサンボ」の絵本。
パンケーキにとろけるバター。トラがグルグル周ってバターになった楽しい話。
後年人種差別の意味があるとして絶版になってしまったこの本。そんなことは全く知らず
何枚も重ねたパンケーキの絵を見るたびに幸せな気分になっていました。
食べ物にまつわる思い出と言えば、昔々気になっていた男の子の発言。数人でサンドウィッチの話題をしている時に
「たまごサンドは欠かせないよね~」 と言ったら
「うっ、俺はたまごサンドは今ひとつだな~」と顔をしかめた彼。
彼の一言で「ああ、この人とはたまごサンドを持ってピクニックに行けないのね…」
と軽いショックを覚えたことがありましたっけ。
あなたの「食」の思い出は?
2014-03-27 18:39
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