Wadjda

Saudi Arabia初の長編映画、2012年作品「Wadjda」。

Saudi Arabiaに住む11歳の少女Wadjdaは活発な女の子。自転車を自由に乗り回す男の子に「私が自転車を持っていたらアンタなんて思いっきり追い抜かしてやるんだから!」。ところが女子は誰一人として自転車に乗らない国、車の運転でさえも殆どなし。Wadjdaは母親におねだりするものの、けんもほろろにつき返される。それならばいい考えがある…

イスラム教の戒律が最も厳しいとされる国サウジアラビア。女性が外出をする際はabayaという黒い衣装でほぼ全身を隠し、子供達も一定の年齢になるとhijabといわれる布で髪を隠すしきたり。ところがWadjdaは時にhijabをまとわずに学校で怒られたり、自転車の資金を溜めるためにダビングしたカセットテープや手作りアクセサリーを同級生に売て小金を稼ぐちゃっかり屋さん。想像の世界でしかなかったサウジアラビアがぐっと身近に感じられるユーモア。

Wadjdaが通う学校は教師から生徒まで全て女性。服装、持ち物チェックはかなり厳しく、日本の学校とは比べ物にならないほど。当然ここでもWadjdaはつかまってしまうのです。
グレーの制服に黒いhijabを被って日々登校する女の子達。この子達の夢はカラフルな色彩に溢れるのことができるのでしょうか?

宗教とそれに伴なう慣習が徹底した国。そして女性と男性の立場も厳しく分けられている場所。わずか1時間半あまりの間で色々な想いが巡っていきました。

コメント 2

パリもアラブの人達が在住も観光客も多くいますが、目にする度に、女性には抑圧された社会や慣習、布を纏うあのスタイル、、私も同じ女性として、自分がこういう国に産まれていたら、、と思いを巡らせます。場所によってはまだまだ沢山の国で、女性の抑圧された立場が変わらずに存在しているのを思うと、自分の自由さに感謝せざるを得ませんね。
ザラのトレンチ、意外に作りもしっかりしていますよ。いいお買い物だと思うわ〜。
by ラパン (2014-03-07 00:44) 

ラパンさん
バンクーバーでも時折見かける黒装束の人々。信仰心という点から考えると彼女達が全て抑圧された想いでいるのかどうかはわからないですね。映画の登場人物にも2パターンの女性が描かれていて、1人は厳しく戒律を守り、彼女は友人が顔を全て出していることを非難していました。

ラパンさんのお墨付きならZARAも安心して着られるわ～♪
by cecileyvr (2014-03-07 12:01)