Don Quixote et.al [Music]
Vancouver Symphony Orchestraのコンサートに行ってきました。曲目は
Brahms: Hungarian Dances No. 4 & 10
R. Strauss: Don Quixote
Faure: Pavane
Bizet: Symphony No. 1
指揮者Bramwell Tovey氏の軽快なトークによる曲目解説は会場の笑いを誘い、一気にくつろぎモードへ。
メインはチェロが大活躍のDon Quixote. 各楽器がそれぞれの登場人物を努めているのです。Don Quixoteはチェロ、Sanchoはビオラ、というように。
チェリストRaphael Wallfisch(写真)はまさにDon Quixoteのように軽妙に音楽を奏でていきます。時には勇敢に、ロマンティックに、そして最後は枯れ果てて静かに生涯を閉じていく…
各楽器とのハーモニーはまさにおしゃべりしているような掛け合い。音楽は言葉にも通じるものがあるのですね。すっきりとした和音の重ね具合はR. Straussならでは。美しいだけの古典音楽ではない生の人間の心を揺さぶる力強さを持ち合わせています。
チェロは人間の肉声に近い音程なのでより親近感が湧き、個人的にはバイオリンよりも惹かれるものがあります。
そして初めてきくBizet17歳の作品「交響曲1番」。 Tovey氏いはく「17歳ですよ! 素晴らしい!」
時を刻むかのように正確なリズムを弦楽器が奏でていく中、美しいメロディが展開していきます。後の「カルメン」のようなエキゾチックなフレーズが時おり顔をのぞかせるのも楽しい作品。
そしてアンコールは脳腫瘍と闘う子供へ贈るTovey氏のピアノ演奏 Over the rainbow - Wish upon a starのメドレー。ジャズっぽい要素も含む巧みなコード展開は聴衆の心に優しく語りかけ、思わず涙が溢れそうになりました。
2013-12-03 18:00
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コメント(4)
しっとり聴きいるそんなコンサート、私はしばらく行っていないわあ。
そういうコンサートでいい音色を聴くと、自然に涙が出るのですよね。
フォーレ、好き。CDで聴こう、笑。
by ラパン (2013-12-03 20:36)
ラパンさん
コンサートで初めて聞く曲は、ちょっと緊張してしまうけれど、フォーレのお馴染みのメロディが流れてくると「ああ…」と安心して浸ることができました。
by cecileyvr (2013-12-04 11:30)
ドン・キホーテのコンサート、楽器の音色で物語を進めていくというのも面白かったです。
私もフォーレを聞くと何故か安心しましたよ(笑)
一緒に行った私の友達は最後のTovey氏のピアノで涙ぐんでいました。
by のせぞ (2013-12-06 03:30)
のせぞさん
ドン・キホーテはなかなか面白い音楽でしたね。ビゼーの交響曲はあまりにも繰り返しの多いメロディに「いつ終わるんだろう…」とちょっと不安になったりして。 演奏会前に予習するべき、という説も当たっているかも。
by cecileyvr (2013-12-06 13:12)